「お受験」日記、その後。

父親がみた小学校受験を終えた子供の日々

お受験の目的

 我が子は未だにお受験中のごとく、勉強をしています。もちろん自らの意思ではなく、母親の指示です。どうやら家内は息子を東京大学に行かせたいようです。東京大学に進学すること自体はいいのですが、果たしてそれが子供にとっていいのか、悪いのか、難しいところです。

 ほとんどのお受験ママたちの大命題は「良い大学に行かせる」ことのようですが、大切なのはもちろん「その後」、です。「日本の舵取りをしたいから官僚になりたい、だから東京大学法学部に行きたい」、「日本の医療を(政治的な)中心となって引っ張っていきたい、だから東京大学医学部に行きたい」、ということであれば東京大学を目指す意義がありますが、例えば医師として臨床に携わりたい、赤ひげのようになりたい、のであれば東京大学である必要はありません。都内在住であれば、近郊(?)には国公立だけでも医学部の選択肢として東京大学東京医科歯科大学千葉大学横浜市立大学筑波大学群馬大学山梨大学などがあります。ですから東京大学を目指す、のは「青臭い」言い方かも知れませんが本末転倒だと思います。

 私自身、父親に東京大学に行きたいと言ったら、怒られました。「東大に行ってどうするんだ!」と。私自身は物理学者になりたかったのですが、東大に行って物理を勉強したいと言ったら、「そんなもんで飯が食えるのかっ!」と怒られたわけです。東京大学医学部という選択肢はもちろんあったはずですが、父は私の能力は及ばないとわかっていたのでしょう。 私が仮に東大に行っていたらどうなっていたのかわかりませんが、私の父の「東大に行ってどうするんだ!」という一言には重みがあったと思います。 今の我が子の勉強の仕方を見ていると、東京大学に合格するためにはいいのかも知れませんが、東京大学を卒業して日本のリーダーとなるべく人材に必要な素養は得られないのではないか、と心配しています。つまり、東京大学に入れる人間にはなっても、それにふさわしい人材となる教育は受けていないのではないかと思うのです。もちろん、我が子が日本のリーダーとなるべく人材になると言う意味ではなく、仮に東大に行くのであれば、それなりの人材でなければ意味がない、ということです。 どのような進路に進もうとも、どの大学に行こうとも、その後を見据えていなければ本末転倒だと考えながら、我が子の勉強姿をみています。